タグ「光」の検索結果
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《bluebird》艶色十題〜10:幸福はここにあるのだと知る
がむしゃらに働いて手に入れた富や権力が、冷え切った心をあたためてくれることは終ぞなかった。自分の居場所を探して、闇の中をただひたすら彷徨い歩いていた遠い日々。光を求めて伸ばした手が捉えたのは、きみだった。そっと抱き寄せた素肌のぬくもりが、心臓に突き刺さっていた氷も融かしてくれた。
2011.08.04-21:36
[艶色十題][真澄][光][闇][氷]
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《Sweet morning》キスを落とす25箇所〜04:閉じた目の上に
目覚める度、不思議な感動に身を震わせる。彼女がそこにいることに、彼女が微笑み掛けてくれる喜びに。星をたたえた夜空を映す漆黒の瞳は、朝の眩い光の下では薄羽蜻蛉のような皮膚に守られていた。彼女は今、甘い夢に包まれているのかもしれない。眠りを妨げないよう、透き通る瞼にそっと唇を寄せた。
2010.07.04-20:28
[キスを落とす25箇所][キス][朝][光][真澄]
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《Thanatos》
この手を離したら、もう二度と手に入れることが出来ないと分かっている。だから、僅かに残された炎が消えてしまわないように、繰り返し情熱を掻き立てる。奪うように、与えるように、極限まで貪り尽くす。闇の果てにあるという光の地にふたり一緒に辿り着くまで、彼女を穿ち、抉り、自分を刻み込んだ。
2010.06.29-01:00
[闇][光][炎][真澄]
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《火垂る》
ぼんやりと浮かび上がる白い肢体はとうに輪郭を失い、自分の意思から切り離されていた。意のままに操られ、組み敷かれ、突き上げられ、蠢めく。蛍が放つ儚い瞬きのような閃光が脳裏に刹那の疵痕を残し、闇に溶けていくのを感じる。あなたの腕の中でこのまま命の炎が燃え尽きても構わない、そう思った。
2010.06.29-01:00
[闇][光][炎][マヤ]
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《Obscurité》
僅かに残された光もいつかは真の闇に沈む。全てを奪い尽くしたあとには何も残らないように。地の底で眠りに就いた〝希望〟もやがては〝絶望〟に変わる。おれは独り取り残されたまま、孤独の深淵できみの夢を見るのだ。どこまでも続く闇と消せない悪夢。目覚めなど永遠に訪れはしない。きみを失っては。
2010.06.26-14:10
[闇][光][真澄]
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《Lumière》
闇を切り裂く一筋の光。深い闇に囚われていたあたしは、その光を浴びて目覚めた。〝絶望〟は地の底から救い出され〝希望〟へと姿を変える。あたしはあなたに導かれるまま、虹の彼方を目指した。どんなに暗い闇の中でも、その光さえあればあたしは諦めずに歩いて行ける。……どこまでもあなたと一緒に。
2010.06.26-14:09
[闇][光][マヤ]
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《mirror》
闇夜を照らすやさしい光。移ろう日々と共に月は満ちて欠けていく。月は心を映す鏡。宙を見上げる人々の様々な想いを吸い上げながら、その色を変えては鮮やかに映し出す。悲しいときは悲しい色に、楽しいときは楽しい色に。彼女と歩いた短い時間、あんなにも美しい月をおれは今まで観たことがなかった。
2010.05.30-21:05
[夜][月][光][真澄]
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《serenade》
夜を遮るように射し込む眩いほどの光に誘われ、窓を開ける。まぁるい月が謎めいた微笑みをたたえて、ふわりと闇に浮かんでいた。誰にも言えないあたしの秘密を知っているのは、あなただけ。涙を見せられるのも。宙を優雅に旅しながら、欠けては満ちてゆくあなた。あなたのように自由に生きていきたい。
2010.05.30-21:03
[夜][月][光][マヤ]
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《promenade》
萌葱色の目覚めが地をすっかり覆い尽くした春の午後。翠の天蓋から零れ落ちる木漏れ日がふたりの頭上で揺れていた。光の波動を遮るようにあなたが手を差し伸べる。その眩しいくらいの微笑みは、あたしの心臓を一瞬止め、魂を永遠に捉えた。あたしはあなたの手を取りながら、息をするのがやっとだった。
2010.05.02-00:33
[春][光][昼][マヤ]