タグ「桜」の検索結果
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《夢見月》詩的20のお題〜14:忘却の海
夢見草が花開く夜。わたしは闇に身を委ね、ひとり記憶の海に漕ぎ出でる。ゆらゆらと漂いながら目指すのは、忘却の彼方。忘れ掛けていた想い出と、忘れ去っていたあの人への想いが紡いだ細い糸を辿りながら、かつての自分にレクイエムを贈る。美しい夢見月の朝、目覚めたわたしは新しく生まれ変わった。
2011.04.10-21:04
[詩的20のお題][紫織][桜][闇][夢]
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《夢の狭間》
短く浅い眠りの、夢と夢の狭間。夢魔に捕らえられ、おれはどこまでも深い闇に堕ちていく。散りゆく桜の花びらを巻き上げながらスカートの裾を翻して去っていくきみの後ろ姿が、責めるように繰り返し瞼の裏に浮かぶ。手を伸ばしてもきみを捕まえることが出来なかったあの日、おれの心は再び凍り付いた。
2010.06.05-17:13
[夜][桜][夢][真澄]
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《面影橋》
あの日あなたと別れた面影橋に足を向けてしまうのが、あたしの癖のようになっていた。夕闇に桜吹雪が儚く舞っていた夢のような美しさも、蒼ざめたあなたの端正な横顔も、脳裏に焼き付いて離れない。緑色の葉を繁らせた桜にあの日の面影はないけれど、あたしの心の中には今でもあなたが住み着いている。
2010.06.01-22:35
[夏][夕][桜][マヤ]
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《花の宵》
「夜桜を観に行きたいの」と、唐突にきみが言った。「花より団子が似合うくせに」と、いつものようにおれはからかう。渋々出掛けた夜の街。桜並木を背に、きみが微笑みながら振り向く。溜め息が出るような麗しき花の宵。なのに、何故かおれの瞳は桜を映そうとはせず、ずっときみの姿を追い掛けていた。
2010.04.25-02:22
[春][桜][夜][真澄]