タグ「雨」の検索結果
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《相合傘》彩日十題〜09: 雨の日、わざと傘を忘れて行った
雨に濡れるのが好きな訳じゃないけれど、傘を持たずに家を出た。だって、もしかしたらあの人と相合傘が出来るかもしれないから。ひとり部屋に取り残されて待ちぼうけを食らっていたとき、結露した窓ガラスに描いた相合傘。あなたの名前とあたしの名前が仲良く並んでいた。ほら、やっと同じ形になった。
2011.12.11-10:57
[彩日十題][雨][傘][マヤ]
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《冷たい雨の降る夜は》キスを落とす25箇所〜03:髪を一房拝借して
あなたのさり気ないやさしさが好き。あなたの思慮深い行動が好き。あなたから漂う煙草の香りが好き。あなたのしなやかな指が好き。あなたの低く甘い声が好き。あなたの琥珀色の瞳が好き。あなたのやわらかな髪が好き。好きな所はいっぱいあるけど、こんな雨の夜はあたしの指に絡むその髪にキスさせて。
2010.07.04-00:46
[キスを落とす25箇所][キス][雨][夜][マヤ]
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《blanc》
「ねぇ、せっかくだから散歩に行かない? 梅雨も束の間の休息を楽しんでいるんだから」と、きみは言った。青、紫、ピンクと美しく色付いた紫陽花の間を、きみは真っ白なワンピースの裾を翻しながら小さな水溜まりを飛び越えていく。この純白の紫陽花はおれの腕の中で、今宵どんな色に染まるのだろう。
2010.06.19-17:02
[紫陽花][雨][色][真澄]
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《azure》
梅雨の晴れ間の五月晴れ。雨に洗われた空はやわらかな色に染まっている。紫陽花の葉の上では雨の雫が太陽に煌めいて踊っていた。あなたの手を取り、子どものようにはしゃぐあたしに、あなたは楽しそうに言った。「きみは紫陽花みたいだな」小さな水溜まりに映るあなたの笑顔は、空の色より綺麗だった。
2010.06.19-17:01
[紫陽花][雨][色][マヤ]
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《春の雨》
静かに窓を叩く小さな雨の粒が、ゆるやかな眠りを誘うように甘い旋律を奏でている。春の雨は何故かやさしくて、とても冷たくて。ふと、あなたのようだなと思う。急にどうしようもないほどのせつなさと淋しさが込み上げてきて、あなたに会いたくなったその瞬間、今度はリズミカルにドアを叩く音がした。
*若干改稿
2010.04.25-02:22
[春][雨][マヤ]